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2020.06.04 THU
新型コロナウイルス感染拡大を受け、4月4日(土)より長期休業させていただいておりました渋谷ヒカリエ 8Fのカルチャースペース『MADO』は、6月3日(水)をもって閉店とさせていただくことになりました。営業再開を楽しみにしてくださっていた皆様のご期待に応えることができず、大変申し訳ございません。
創業以来オンラインを中心に事業を展開してきたCINRAですが、この1年、MADOを通じて、リアルな場所からカルチャーの発信にチャレンジしてまいりました。トライ&エラーの連続ではありましたが、新しい発見も多く、オンラインで届けられる価値とはまた違う、継続的に場を運営し、共有することでしか生まれ得ない喜びや繋がりのかけがえのなさを、強く実感できた1年でした。自分たちで店舗を運営することで、同業種の方々の情熱や信念に触れる機会も増え、「リアルな場」に対する思いは強くなるばかりでした。
そうした中で閉店という決断に至ったのは、やはり新型コロナウイルスによる社会の変容がきっかけでした。カルチャーやリアルな場に携わる方の多くが困難に直面し、社会全体が大きな変化を求められる時代の中で、自分たちが最大限の力を発揮できる環境や事業、つまりはこれまで培ってきたオンラインでのアクションに力を注ぐことが、結果としてMADOのコンセプトでもある「カルチャーのある景色」をより多く実現することに繋がるはずだと判断するに至りました。「リアルな場」に対する思いは拭いきれないものがありますが、その価値を体現されていらっしゃる方々と連携させていただきながら、オンラインでもオフラインでも、カルチャーに少しでも貢献できるようなアクションを行なっていきたいと考えております。
1年間という短い時間ではありましたが、MADOにご来店いただいた皆様、様々なイベントや販売にご協力をいただいた皆様、誠にありがとうございました。また、MADOのために心を尽くしてくださった東急株式会社の皆様や、同じフロアにCINRAを暖かく迎え入れてくださったヒカリエ 8/ コミッティの皆様にも、御礼申し上げます。
また別の形で、皆様とお会いできる日を楽しみにしております。
柏井万作(株式会社CINRA 取締役)